新卒の就活は「運ゲー」だ。落ちて悩むより、何のプロになるのか悩め。

体験談

この時期、あれだけ憧れた第一希望の会社に就職できずに、不本意な会社で、悩んでいる若い人いると思うんですよね。

 

声を大にして言います。

 

新卒の就活なんて、運ゲーだ!

 

無理ゲー、いやクソゲーと言ってもいいかもしれません。

 

ほとんどの人が新卒で希望の会社に入れないんだから、そんなこと気にしても時間の無駄。

 

僕も新卒の就職活動のとき色々悩みましたが、今になって振り返れば、悩むポイントがズレていました。

 

憧れの企業だのなんだのより、

本当に自分にとってやりがいがあって、没頭できる仕事は何なのか
これから働く会社でその経験を深められるか
何のプロになり、将来、自分をどうブランド化させるのか

ということに悩み、集中すべきです。

 

日本の新卒採用は何で決まるのか

新卒採用って、何で決まりますか?

 

一流大学卒かどうか
体育会系か
明るくハキハキしているか
見た目に好感持てるか
一つのことに打ち込んだ経験があるか
面接官とのフィーリング

 

大体こんな感じです。いまだに。

 

これらのものは、大学名以外の多くが、その人の「個性」です。個性で採用を決めているのが新卒採用です。

 

個性なんだから、本来どうでもいいじゃないですか。多種多様で当たり前なんだから。

個性的であっても、会社で仕事をする上で、何の役にも立ちません。

 

しかも、新卒採用では10人の採用に1000人応募してくることもよくあります。その難関をくぐり抜けるには、3人、4人の若造リクルーターとフィーリングが合わなければいけないし、一流大学かつ体育会系の奴と、同じ土俵で勝負しないといけません。

 

僕も、大企業のリクルーターを任されたことがありますが、入社5年目の、面談訓練も受けていない僕みたいな若造が、たかだか20分で判断できる事なんか、知れてます。

 

僕の同僚のリクルーターの中には、「女性が面談に来たら、正直、自分の好みかどうかだけでしょ」という奴もいました。

 

朝から1回2人で15組くらい面談していると、夕方になると頭が疲れてきます。僕は時間がオーバーしても納得いくまで学生の話を聞いていましたが、「疲れてきたら、早めに切り上げる」というリクルーターもいます。

 

だから、新卒で大企業に就職するのは、はなから運ゲーなんです。

 

確かに、何社も大企業から内定貰う人もいますね。でも、そういう“就職プロゲーマー”と比較しても仕方ないです。就職プロゲーマーは、”仕事のプロ”ではないですから、大学4年がピークの人達です。

 

もちろん事前準備の努力は必要ですが、最後は、「新卒採用っていうのはそんなもん」と割り切るしかないです。

 

中途採用は何で決まるのか

一方、中途採用が何で決まるかというと、

 

前職の会社のネームバリュー
業界での、知識と経験
実際の仕事の成果と、再現性
会社が業務上求めていることができる人か
会社のカルチャーや、所属の上司とうまが合いそうか
給与に納得がいくか

などです。

 

多くの要素が、仕事を人一倍頑張って、プロ意識を追求していれば、備わることです。つまり、仕事の実力で評価されるのが、中途採用です。

 

たしかに、前職の会社名も影響しますが、そこでどのような仕事をし、実際に成果をあげたのかの方がより重要です。

 

中途採用の面接では、別に明るくハキハキしていなくても、目をキラキラしてなくても、体育会系でないガリ男でも、問題ありません。

 

大学名も、30歳過ぎるとほぼ無価値になります。

 

さらに、中途採用の応募倍率は、ケースバイケースですが、せいぜい10倍くらいです。競争も落ちます。

 

つまり、本当の勝負は、中途採用での転職です。そこは、自分の仕事の生き様が問われます。

 

だから、新入社員として身につけないといけないのは、「自分がプロ意識をもって没頭できる仕事は何なのか、方向を見定める」「どんな会社であれ、そのスキルを徹底的に身につけるということにつきます。

 

僕が就職活動を考え直し、気持ちが前向きになったこと

僕は、NHKのドキュメンタリーが好きで、大学時代、テレビ番組を作る仕事にあこがれていました。

 

自分でビデオカメラを買って、撮影したり編集したりしていました。テレビ局で深夜バイトもしていました。学部も、経済学部を辞退して、マスコミが学べる学部を選びました。

 

就職活動ではマスコミ中心に受け、会社のことを調べ、かなり面接対策をし、テレビの制作会社の面接を受けました。

 

しかし、いざ面接で、面接官に言われたのが、

 

「なりゆき君。家を出てから、うちの会社に来るまでの、途中の気持ちを歌にしてみて

 

でした。

 

 

5対1の面接で、最初にあてられた僕は、とっさに「ドラえもん」の「こんなこといいな、できたらいいな・・・」の替え歌で、

 

「この会社いいな♪ 受かればいいな♪・・・」

 

と、しょぼしょぼの歌を、半笑い・半泣きで歌いました。

 

その後のことは、よく覚えていません。

当然、落ちました。かなり酸っぱい過去です。

 

それだけが理由じゃないですが、テレビの制作会社なんかだと、「とっさのアドリブ」とか、「笑いを取れるキャラクター」であることが割と重要で、僕には向いていない世界であることわかりました。

 

終わってから、その会社の会社概要をぼんやりと見ていると、「資本金1000万円」というのが目に入りました。

 

このとき、ふと思ったのは、

本当に、テレビの制作をやりたいんなら、1000万ためて、こういう会社を自分で作ればいいだけじゃん

ということです。

 

でも資本金って何だっけ? 貸借対照表って何だっけ? テレビ制作会社の売上とか利益の構造って、どうなっているんだっけ?

 

僕は、わかったようで何もわかっていませんでした。その日から、近くの紀伊国屋で、本を読み漁りました。

 

そのうち考え方が変わり、証券投資に興味を持つようになりました。急遽、志望を変えて、金融一本にし、中小証券に内定を得ました。

 

要するに、自己分析が甘かっただけですけどね。就職活動の考え方も、仕事の原点に戻りました。

 

どんな大企業も、最初は、誰かが勝手に立ち上げた
何かをするのに、大企業に雇われる必要は全くない。本気だったら、金貯めてさっさと自分で勝手にやればいい
そうこう悩んでいる間に、人生が急に終わるかもしれない

 

そう思うと、就職活動の呪縛から、ふっと自由になれました。

 

例えば、「総合商社で世界を股にかけて働くのが夢だったのに・・・・」という人。

世界を股にかけたいという思いが本気なら、来週1週間休みとって、中国行きの航空券を買って、現地で何か仕入れて、ネットで売ればいいんですよ。中国語できなくとも、身振り手振りで何とかなります。

 

例えば、「大手テレビ局で、アフリカの奥地の取材とかしたかったのに・・・」という人。

アフリカでテレビ取材をしたいという思いが本気なら、今週末にアキバでビデオカメラ買って、アフリカ飛んで、取材して、Youtubeにでもアップしたらいいんです。今は似たようなことやっている人いますよね。

 

例えば、「JALに入社して、スチュワーデスになりたかったのに・・・」という人。

スチュワーデスになりたい、という思いが本気なら、中国やアフリカなど、世界中の航空会社を受ければいいんですよ、受かるまで。世界には、1416のエアラインがあります。

 

「私はこれをやりたいんです」と、みんな面接で語りますが、冷静に考えたら、やりたければ勝手にやれば?ということも結構多いです。

 

僕もそうでしたが、自己分析を含めた「仕事への本気度が足りない」んですね。

 

○○の会社で、この仕事をしたい」と、会社の部分ばかりにこだわりすぎる人は、「会社への熱意」があっても、「仕事への熱意」が本気じゃないんだと思います。その程度のモチベーションだと、いつまでたっても、仕事のスキルを獲得できません

 

40歳になって、何のプロにもなっていない、スカスカの人材という状況になります。

 

新卒の時点では、9割が同じ状況です。

どんな会社だろうが、今の会社が潰れようが、この仕事で食っていくと言い切れる軸が、まだ見つかっていないため、当然、大学生の就職したいランキングには「安定企業ばかり」並びます。

 

将来、自立して生きるには、仕事の軸、つまりスキルを定め、スキルを磨くことが重要です。

 

スキルがあれば、それをベースにグローバルに転職できます。世界には、スキルと実績さえ積めば、日本企業では得られないレベルの年収を得られる会社が、いくらでもあります。

 

僕も自分の道を決めて、4年目でリクルートエージェント使って大企業に転職し、スキルと経験を重ねて10年後に外資系に転職しました。

 

逆に、仕事の軸、つまり人生の軸が無く、大企業の中で異動を繰り返して、成長した気分になっている人は、黄信号です。

 

大企業だと、余計に捨てるものが気になって、心理的に動きにくくなります。

 

そうすると、35歳過ぎくらいから、急速に人生の選択肢が狭まってしまいます。会社で出世できなくなった後の、仕事人生がキツくなります。そういう人を色々見てきました。

 

新卒採用は運

最初の転職からが勝負。

 

それはもう始まっています。